iPhoneXがお風呂で水没!対処法と修理事例について
- 2021.07.25
- 2021.08.01
皆さんこんにちは!iPhone修理のアメモバです!
本日は港区にお住まいのU様からアメモバへiPhoneXの水没修理依頼がありました。
経緯と症状
経緯としましてはお風呂で携帯を使用していた際に3秒ほど完全に水没してしまい、全く付かなくなったとのことです。ただその後、数時間置いてみると、たまに電源が点いたり点かなかったりするようで急いでネットで「iPhoneX 水没」や「iPhoneX 水に落とした」などと検索しましたが、これといった自分と一致する症状は出て来ず、とりあえずサイトで目にした「無理に電源を入れようとしない」事を意識して充電もせず、お持ち頂きました。
この充電もしないというのはかなり重要で、今回の水没修理は結果から先に言うと修理出来ました。ただ色々イジったり充電していたりしていた場合、結果は違う形になっていたでしょう。
理由としては、内部に水が残っている状態で充電など無理に電気を通そうとすると内部の基盤やパーツ、システムが完全にショートしてしまう可能性があるからです。
一度ショートした物は簡単には修理出来ません。特にシステムのショートはデータを完全に消してしまう事を意味するので水没でかなり注意するべき点です。
ただ一点気になるのが、たまに点いたり点かなかったりするという症状です。これは一瞬でも電気が入っていることになるため、もしかすると基盤に関しては無事かもしれません。
それではまず端末のクリーニング処理を行います。
端末を開く
まず底面にある星形のネジを専用のドライバーを使用して取り外します。
このネジは「ペンタローブネジ」と言い内部でパネルと本体を固定しています。もしこれがなければ簡単に本体に隙間が空いてしまい、水没では完全に壊れてしまうでしょう。
そして薄いヘラを用意して、ネジを外した事により出来た本体の隙間に差し込んでいきます。
あとはゆっくりスライドすることで開いていく事が出来ます。
これで端末が開きました。
内部を確認するとかなり水が入り込んでいたため軽く拭き取ります。ここまで水が入り込んでいると何もかも動作しない状態も考えられますが、今回は真水という事が不幸中の幸いだったかもしれません。
これが万が一入浴剤入りの水だったり海水だったりすると基盤は完全にショートしてしまい修理に時間とお金がさらにかかってしまいます。
全て分解する
まずはパネルから取り外していきます。
パネルは薄いコネクタが本体に接続されており、そのコネクタ接続部分がコネクタカバーの「ブラケット」というパーツで守られています。そのブラケットを外すことでパネルのコネクタを取り外す事が出来るという仕組みになっています。
取り外したパネルを確認するとパネルに取り付けられたパーツとの間にもかなり水の痕跡が見られました。
パネルパーツを全て取り外してクリーニングした方が良いかもしれません。
次に基盤本体を取り外します。
基盤はいくつかのネジと複数のコネクタで固定されているため、それら全て取り外してから基盤本体を取り外します。またSIMトレーも基盤に直接挿入されているため全て取り外します。
基盤の表面はある程度拭き取りましたが、まだ裏面の本体との間には沢山水が残っていました。
基盤は1番重要でパネルやその他のパーツに関しては交換すれば修理出来るかもしれませんが、基盤にはデータなど重要な物が沢山入っているため変えが効きません。
もちろんアメモバでは水没などで全く点かなくなったiPhoneの基盤修理もデータ復旧もやっていますが、基盤修理の場合、数日お時間を頂く形になるため基盤部分が慎重に扱います。
次に下部のスピーカーとバイブレーションパーツを取り外していきます。
これは名前の通りのパーツですが、スピーカーに関しては水没した際に音割れや途切れるなどの症状が起きる可能性が高いです。特にスピーカーの面には水など無かったですが、本体下部の穴から直接スピーカー内部に入り込んでしまった可能性があります。そのためスピーカーもしっかりとクリーニングしていきます。
バイブレーションパーツは古い機種と違い完全に内部だけで完結するパーツです。というのも昔のパーツは小さなモーターがそのまま取り付けられており、それが回る事で振動させていました。そのためそのモーターの軸部分に水が入り込むと簡単に壊れてしまっていました。
ただこの新しくなったバイブレーションパーツ「TAPTIC ENGINE」は内部のコイルと金属が高速で反復することにより振動させています。なので完全に密封されているというわけです。
恐らくバイブレーションパーツは問題がないでしょう。
次は上部のパーツに入ります。上部のパーツはそこまで多くなく、今取り外しているカメラパーツくらいです。
カメラはとても繊細なパーツで、水には特に弱いです。更にカメラを取り外した後のカメラレンズを確認すると水滴がかなりあります。
カメラもクリーニングしますが、現時点だと完全に壊れてしまっている可能性が高いです。
これで重要部品の分解は完了します。
クリーニング1時間
クリーニング後、全て戻す
クリーニングが終わった端末を全て戻していきます。
端末は全て問題なく綺麗になり、乾燥もさせてありますが組み立ててからもしっかりと乾燥させる必要があります。
クリーニング後のため、内部が綺麗になっているのがわかります。
そしてパネルを戻し、端末を閉じてチェックに入ります。
チェックとあとがき
電源を入れ確認すると問題なく点きました!心配していたカメラやスピーカーも問題なく動作したため、別でパーツ代を頂く事もありませんでした。
最後までご覧頂きありがとうございました。
今回はiPhone「アイフォン」Xの水没処理修理を紹介させて頂きました。
水没は今回のようなクリーニングで治る時もあれば、基盤を一から確認しなければならない場合もあり、実際に見てみない限りなんとも言えません。
それに修理後の不具合が起きてしまう可能性も高く、通常よりも多くの時間とお金がかかってしまいます。それでもデータは捨てられない!という方の為にアメモバは基盤からのデータ復旧など、データのための修理を多く受け付けております。
個人情報を含むデータに関してかなりのセキュリティをしている端末だからこそ不便に思う時があります。そのためにも出来るだけ定期的にバックアップを取るようにしましょう。
iPhone「アイフォン」Xの水没修理費用はどのぐらいかかる?
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