iPhone水没してリンゴループしてしまうの修理事例

iPhone水没してリンゴループしてしまうの修理事例

  • 2021.07.26
  • 2021.08.02

本日は練馬区のS様から水没したiPhone「アイフォン」7の修理依頼がありました。

内容はお風呂で使用中に落としてしまい、そこからずっとリンゴループ(白の背景に黒のアップルロゴしか映らない状態)になってしまったとのことです。

サムネイル

それではiPhone7の水没によるリンゴループの修理事例を紹介します。

写真でもわかる通り、リンゴループ状態になっています。

iPhoneの水没によるリンゴループ修理の動画はこちら

iPhone「アイフォン」の水没によるリンゴループの修理の記事はこちらから

本体を分解する

iPhone分解

まず液晶パネルを開くと内部の水没反応シールが赤くなっています。

それ以外の部分にも浸水の跡があります。経験上OSが起動中に何らかのエラーにあってなってしまったのではないかと考えます。

今回の症状はハードウェアによるものだと思います。

iPhone リンゴマーク

まずインカメラの配線を取り外し、再度電源を入れてみます。

インカメラモジュールは最も水没しやすい場所にあり、インカメラ、イヤースピーカー、マイク、近接センサー、環境光センサーなどが組み込まれています。

インカメラの配線を取り外してもリンゴループの症状は改善されません。

では基盤を取り出してみましょう。iPhone基盤

基盤は綺麗な感じですが顕微鏡で見てみると

顕微鏡で基盤

多くのコンデンサーが腐食しています。

では専用の機械を利用し綺麗にしていきます。

ロジックボードの洗浄

超音波洗浄機と液体

こちらは超音波洗浄機です。

専用の洗剤を入れロジックボードを入れます。

超音波洗浄機 使用中

時間を設定しスタートボタンを押すと超音波洗浄機が動き始めます。

こちらの機械が動く原理は超音波を利用しロジックボードに残留されたものを取り除きます。

この残留物がショートを引き起こし、リンゴループになってしまうのです。

時間が経ち、蓋をあけます。

取り出した基盤

洗浄後のロジックボードはとても綺麗に見えます。

基盤 歯ブラシ

さらに柔らかいブラシで残留物を丁寧に取り除きロジックボードに戻します。

iPhoneロック画面

電源を投入し、リンゴマークが出てOSに入りました。

動作確認

iPhone電話画面

カメラ、ベースバンド、指紋、オーディオ、フラッシュカメラ、コンパス、ボイスメモ、電話、全て正常です。

以上が今回のiPhoneの水没によるリンゴループの修理事例でした。

あとがき

あとがき用サムネイル

iPhone6s以降にアップルは防水シールを採用しています。

しかし完全防水ではなく、あくまでも水没による損傷を最大限に抑えるものです。

もし万が一水没してしまった場合はお米に入れたりドライヤーで乾かしたりではなく、まず端末の電源を切り、修理屋さんへ持ち込み水没処理してもらうことが一番良いです。

もし以上の内容がいいと思いましたらぜひシェアをよろしくお願い致します。

iPhoneになにかトラブルがありましたら、ぜひご連絡下さい。

iPhone修理のアメモバでした。

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