劣化したバッテリーの症状と交換時期の目安は??iPhone「アイフォン」7のバッテリー交換修理事例
- 2021.07.13
- 2021.08.04
皆さんこんにちは!iPhone修理のアメモバです!
本日は江東区にお住まいのS様からアメモバ東京上野秋葉原店へiPhone「アイフォン」7のバッテリー交換修理依頼がありました。
症状
症状としては数年使用しているためバッテリーがかなり劣化してしまい、半日も保たないらしく通常使用すら不便になってきたので依頼したと仰っておりました。
そもそも大半のスマートフォンは「リチウムイオンバッテリー」を採用おり、もちろんiPhoneも例外ではありません。このバッテリーは少ないスペースでかなりの量の電気を貯め、電圧も申し分ありません。ただデメリットとして今回のように数年で劣化の症状が見られて来ます。
ではどれくらい劣化してしまっているか設定から確認していきます。iPhoneはあるバージョン以降からは設定でバッテリーの最大容量を確認する事ができ、交換時期などの目安になると思います。「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」からバッテリーの最大容量という欄を確認します。
こちらのお客様の端末は最大容量80%とかなり劣化しているのが確認出来ます。これは新品の100%と比較した時に、劣化したバッテリーが新品の80%の能力しかないという事です。
かなり劣化していますが、ではバッテリーの交換時期は大体どれくらいなのでしょうか??
交換時期の目安
端末や使用頻度によって個人差があるため、1番良いのはご自身で不便と感じた時に交換することです。
ただ減りの早さがそこまで不便ではなくてもバッテリーの劣化は「突然シャットダウン」や「突然再起動」などの症状も起こします。そうなる前に交換しておきたい!という方のため今回は交換目安を2点まとめてきました。
・使用期間
これは端末の古さや充電回数などにもよりますが、大体1年半から2年辺りが交換時期と言われています。
ある程度発売から期間が経った端末は動きが重くなるように感じますが、それは本体の劣化ではなく、大体の場合がバッテリーの劣化が原因です。
この頃からバッテリーの減りの早さや劣化が実感できると思います。
・最大容量
先程紹介したバッテリーの最大容量ですが、最大容量を目安にすると大体どれくらいが交換時期なのでしょうか?これは大体80%〜83%が最適な交換時期と言われています。
80%をきってしまうと先程の強制再起動などの症状が見られてきます。
修理
それでは今回のバッテリー交換修理に入ります。まずは端末を開いて内部を確認していきます。
スマートフォンは端末にもよりますが、内部を見ればある程度劣化具合がわかります。使用期間が多く、劣化している端末は全体的にあまり綺麗ではなく、所々に小さなゴミが見られます。
iPhone7からの端末は防水を謳って発売されましたが、やはり時間には敵わず内部の密封性が保たれていません。
パネルを取り外す
パネルは写真のようにコネクタで接続されており、このコネクタがあることにより端末を90°以上開く事が出来ません。そのコネクタの他にも沢山のコネクタがあり、それらがまとめて取り付けられている基盤のソケットからパネル、バッテリーのコネクタを取り外していきます。
また、このコネクタは全てかなり薄く作られており、少し擦っただけでも簡単に切れてしまうため、なるべくコネクタには触れず、負担をかけないように取り外していく必要があります。
これでパネルを完全に取り外す事ができます。
バッテリー交換でパネルを先に取り外す理由としては単に安全のためです。
先程言ったようにパネルのコネクタは90°の所で固定しておく必要があり、さらに切れやすいため他の不具合が起きる前に取り外しておく必要があります。
バッテリーを付け替える
バッテリーは写真のように薄い両面テープで本体に固定されています。
このテープは特に切れやすく、精密機器が周辺にある中での作業はかなり危険です。
周りに注意しながらゆっくりと引っ張りながら取り外していきます。
iPhone7の場合、計2本のバッテリーテープが取り付けられており、水や強い衝撃でもバッテリーを離す事はありません。この取り外しの際に注意すべき点として周りの部品以外にもう1点あり、それはバッテリー本体です。
ある程度劣化してしまったバッテリーは少しの穴などで内部の有害物質が漏れてしまいます。さらにバッテリーの内部にあるものは可燃性で、バッテリーによる発熱や発火、爆発した事例もあるため特に注意する点です。
そして新しいバッテリーを用意し、本体に取り付けていきます。この際、基盤のソケットとバッテリーのコネクタがしっかりと合うように取り付ける必要があります。
というのもバッテリーは端末の電力源であり、常に電気を流しています。そのため、今パネルのコネクタを取り付けていない状態でバッテリーのコネクタを先に取り付けてしまうと、後からパネルのコネクタを取り付けた際に何か不具合を起こしてしまったり、最悪の場合ショートしてしまったりする可能性があります。
そのため、コネクタを取り付けずに位置を合わす必要があります。
これでバッテリーの付け替えが完了します。
全て戻す
まず最初に取り外したパネルを本体に戻していきます。
iPhone7の場合、液晶のコネクタの他に、パネルに取り付けられたパーツが2本あるため、計3本のコネクタを基盤に取り付けます。
そしてバッテリーのコネクタを最後に戻します。
最後に底面のネジを取り付ければiPhone「アイフォン」7のバッテリー交換修理が完了致します。
このネジは冒頭で紹介出来なかったですが、ペンタローブネジといい、主にパネルと本体を内部で固定しています。このネジはあることにより、端末を落としてしまっても簡単に開かないようになっています。
チェックとあとがき
電源を入れると問題なく点き、バッテリーの最大容量も100%になっています。
最後までご覧頂きありがとうございました!
今回はiPhone「アイフォン」7のバッテリー交換修理を紹介させて頂きました。iPhoneに使用されているバッテリーのリチウムイオンバッテリーはある程度使用しているとどんどん劣化してしまうのがデメリットと冒頭で説明させて頂きました。その分たくさんのメリットがあり、高い性能があるため、ほとんどのスマートフォンに使用されています。
劣化してしまっても修理料金はそこまで高くなく、コスパが良いことからバッテリー交換修理は他の修理に比べてかなり件数が多いです。それにどれだけ大事に使用したり、落とさないようにしても使っている限り必ず劣化してしまうため、これに関しては画面と違い、ケースやフィルムなどでは防げません。
さらにバッテリーの劣化はiPhoneの元々のパフォーマンスを低減させ、通常使用出来なくなるまで、動作への影響力がかなりデカイです。
これらのことからバッテリーの劣化は端末や質に良くない影響を与えてしまう事がわかるため、まずは最大容量や使用期間を確認して、ご自身の目安で交換を検討してみてはいかがでしょうか?
もちろんお電話やメールでお問い合わせ頂ければ的確に対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
万が一リチウムイオンバッテリーにご興味頂けましたら是非 こちら の記事をご覧下さい。
iPhone「アイフォン」7のバッテリー交換費用はどのぐらいかかる?
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