iPhoneが水没… 正しい処置方法と予防策

iPhoneが水没… 正しい処置方法と予防策

  • 2021.07.22
  • 2021.08.02

iPhoneをズボンの後ろポケットに入れていて、トイレに行った時に誤って便器の中に落としてしまったり、大丈夫だろうと思っていてお風呂で使っていて湯舟の中に落としてしまうなど、普段の生活の中でiPhoneを水没させてしまうケースは意外にも多いものです。

この時に間違った対応すれば、故障したりデータが消えてしまうなど、最悪の状況に陥ってしまいます。万が一水没させてしまったときには、正しい応急処置ができるかどうかによって、復活率が大きく異なります。

まず最初に水没させた時には、iPhoneの電源をすぐに切りましょう。これが一番重要なことなので、すぐさま行うことが大切です。電源が入っていた場合には、水の影響でショートを起こす可能性が高くなります。

ショートすればデータが消えてしまったり、それ以降二度と電源が入らなくなるなどのケースに陥る可能性が高くなるでしょう。そしてiPhoneにはカバーやアクセサリーなどを付けている人も多く見られますが、これらもすべて外しましょう。材質によりカバーに水が染み込んでしまったり、iPhoneの内部にまで水の侵入をうながしてしまうケースもあります。

水をふき取る場合にも、カバーやアクセサリーが付いていれば拭き残しが発生してしまったりするので、付いているものはすべて外しておいた方が賢明です。ここまで出来たらすぐに水分をふき取りましょう。

ホームボタンの部分や、イヤホンジャックの部分は内部に水が浸入しやすくなっています。このような中まで丁寧にふき取っておきます。細かい部分はティッシュでこよりを作って、内部の方までしっかりと水分を吸い取るようにします。面倒な作業かもしれませんが、ここで細かい部分まで丁寧に水をふき取っておくことが、復活の大きなポイントとなるでしょう。

そしてSIMカードを抜き取っておくことも大切です。SIMカードが濡れてしまった場合には、データの通信や電話ができなくなってしまう可能性もあります。

SIMカードも丁寧に水分をふき取っておきましょう。SIMカードを拭く際には、ごしごしとこすってはいけません。これが故障の原因にもつながるので、やさしくふき取るようなイメージで水分を取っていきましょう。

取り出す場合にはSIMトレイに穴があるので、ここにSIMピンをさして押し出すことで簡単に取り出すことができます。しっかり水分を拭き取れたと思っていても、内部には水分は残ったままになるので、ここで電源を入れては故障の原因につながります。

よく乾燥させるためにも、密封袋や容器などに本体と乾燥剤をいれしっかりと乾燥させることをお勧めします。どれだけ水に浸かったかによっても異なりますが、最低でも1日以上は乾燥させてから電源を入れた方がよいでしょう。

これだけの対処法を行ったとしても、正常に動作しないケースもあるでしょう。このようなときには修理に出さなければなりません。また正常に動いているように見えたとしても、一度水没した場合には、急に不具合起こす可能性もあります。

一度修理に出して、内部に問題がないかどうかを確認してもらった方が安心です。店舗によってはさびや腐食物などを取り除くクリーニングをしてくれるところもあるので、このようなところを利用すれば、今後安心して使うことができます。

iPhoneが水没した時には絶対にやってはいけないことがあります。まず最初に水分を飛ばそうと本体を振ることです。水分を払うためにすぐにやってしまいがちな行動ですが、実は振ることは危険です。

内部に入った水分が振ることによって大切な部分にまで水を届けてしまう可能性があります。振り回したり傾けたりするのではなく、あまり動かさずに、丁寧に水を拭き取るようにしましょう。

そして早く水を乾燥させたいために、ドライヤーで乾かそうと思う人もいるかもしれません。しかしこのドライヤーで乾かす行為はやってはいけないことです。本体を熱風に長時間あて続ければ、基盤が熱さにやられてしまう可能性が高くなります。

また水ではなくジュースや味噌汁、海で遊んでいたときに海水の中に落としてしまったような場合には、水分以外の成分が中に入っている可能性が高いので、その成分を焦げ付かせる可能性も高いでしょう。

そしてすぐに充電器やパソコンなどを使って充電することもやめておきましょう。これは電源を切った方がよい理由と同じことで、電気を通すことでショートを起こす可能性が高まります。多くの人がすぐに電源を入れたくなる気持ちはわかりますが、完全に乾燥できるまではじっと我慢しましょう。

水没を避けるための対策としては、一番手軽な方法は防水アクセサリーをつけることです。また本体を粒子で覆うことによって、防水をカバーできる商品が販売されています。

自分でやるのが怖いのであれば、お店でプロの人に依頼する方法もよいでしょう。そして補償に加入しておくこともお薦めです。故障の可能性を100パーセント避けることは難しいので、補償への加入も検討しておきましょう。