iPhone「アイフォン」XRのFaceID修復事例
- 2021.07.19
- 2021.08.07
本日は東京都港区のO様からアメモバ上野秋葉原店へiPhoneXRのFaceIDの復旧依頼がありました。
お客様の話ではイヤスピーカーとFaceIDが利用できないとのことです。
iPhone「アイフォン」XのFaceID修理事例は こちら
①動作チェック
電話のテストをしてみると問題なく電話でき、近接センサーも動作していますがイヤスピーカーから音が出ません。ハンズフリーモードにするとスピーカーの音は問題ありません。もう一つはFaceIDが故障しています。
まずインカメラを開きポートレートでテストしてみます。顔認識は問題なく出来ています。しかし少し離してみると角度によって顔認識が出来たり、出来なかったりします。FaceIDは設定出来ませんでした。
イヤスピーカーが使えずスピーカーは正常ということはオーディオ部分に問題はないと判断できます。
故障した部分はイヤスピーカーそのものが壊れたと思われます。
FaceIDの設定が出来ず、ポートレートは問題ありません。上記の内容から修復できる可能性は高いと思われます。トゥルーデプスカメラや重要なパーツに損傷はないと思われます。
②パーツを取る
端末を分解します、内部はあまりキレイではありません。ブラケットを取り外し液晶やロジックボードも取り外します
顕微鏡で見るとイヤスピーカーの配線に切れた跡が見られます。
続いて、液晶パネルのパーツを取り外して見るとこのパネルはコピーパネルだということがわかりました。
おそらく、パネル交換の際にこの配線が切れてしまったのではないかと思われます。
それによりトゥルーデプスカメラ、マイク、近接センサー、環境光センサーの全てが機能しなくなったのではないかと思われます。
この配線を修復するには配線のみ交換すればいいわけではありません。解説しながら、修理していきます。
まずイヤスピーカーを取り除きます。
③イヤスピーカーからさらにパーツを取る
絶縁シールを剥がし、直接はんだでイヤスピーカーを取ります。続いて、環境光センサーと近接センサーを取り除きます。
環境光センサーはとても重要なパーツであるため暗号化されています。したがってこのパーツも移植する必要があります。
下の部分のトゥルートーンセンサーも取り除きます。このセンサーは環境光を感知でき、液晶パネルの色を調節できたりします。
また、出荷前に液晶パネルと紐付けの設定がされているためiPhoneXからの機種は液晶パネル交換後にトゥルートーン機能が使えなくなることも原因の一つです。
今は暗号化されたデータを移行することによって修理できます。
すべて取り除いてから、パーツをそのまま新しい配線に移植し、はんだで取り付けます。
④パーツを戻していく
作業完了後に全てのパーツを戻し、電池や液晶パネルを取り付け、電源を投入します。
⑤動作確認
電話するとイヤスピーカーは正常、近接センサーも正常です。しかしFaceIDは依然として利用できません。
インカメラはポートレートでのテストをします。
この機能はディープデプスカメラとインカメラの機能を同時に確認することが出来ます。
ポートレートが問題ないということは赤外線カメラ、ドットマトリックス、環境光センサーに異常がないことがわかります。しかしシステムによりエラーが起きていることがわかります。
ひたすら努力の元、FaceIDをようやく修復できました。
以上でiPhoneXRの修理の全行程でした。
⑥あとがき
こちらはiPhone修理のアメモバです。もし上記の内容がいいと思いましたらぜひシェアなどを宜しくおねがいします。もしあなたのiPhoneになにかトラブルがありましたらぜひご連絡ください。
もしかすると僕にできることがあるかもしれません。
次回もお楽しみに。
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