iphoneのセキュリティ面で意識したい9つの注意点
- 2021.07.24
- 2021.08.07
サイバー犯罪が今日頻発しており、いわゆる普通の人々もその標的にされ始めています。官公庁の施設や大企業のコンピューターを狙った事案がよく取り上げられていますが、最近は個人宅のパソコンや個人が所有するiPhoneなども標的にされており、一市民でもセキュリティ面で警戒心を持たなければいけません。
実際に個人宅のパソコンがハッカーに乗っ取られた事案は国内でも発生しました。乗っ取ったパソコンを起点にして、さらにハッキングやウイルス攻撃をする、こういった非常に悪質な手法が現実のものになっています。本来であれば乗っ取りの被害者であるユーザーが、加害者として最初捜査の対象になる、そのような複雑なサイバー犯罪が起きており、まず1つめの対策として、普段からapple製品を接続するパソコンには、正しくアンチウィルスソフトウェアをインストールしておきましょう。
appleブランドのタブレットやスマートフォンは基本的にコンピュータウイルスに感染する事はありません。apple社が認めたデータ形式のファイルしかiOSでは原則として取り扱えない仕様になっているためです。しかし、それはあくまで基本的な仕様であり、タブレットやスマートフォンを接続するデスクトップパソコンやノートパソコンが先にウイルス感染していたら、そこを経由して悪質なファイルがケーブルを通して入り込む可能性が考えられます。
続いて2つめの対策になりますが、パソコンに入れたアンチウィルスソフトウェアで定期的にウイルスチェックをする事です。不正なデータは知らず知らずのうちに入り込む物、一週間に一度くらいの頻度でメインに利用しているデスクトップパソコンやノートパソコンのウイルス確認をしておけば安心して、iPhoneを接続出来ます。万が一ウイルスが見つかっても、専用のソフトが入っていれば迅速に隔離または駆除してくれるので安心です。
次に3つめの対策ですが、iPhoneにアプリを追加する際は必ず公式のストアを選ぶ事です。appleが厳格に審査を行う公式ストアであれば、危険性があるアプリケーションが並ぶ事はまずありません。非常に審査が厳しい事で知られており、個人が制作した安価な有料アプリから大企業が配信する無料アプリまで、厳しい目でチェックがなされているので、0円でインストールできる物や無料で配布されている物でも安心して端末に加えられます。
反対に公式以外の場所で配布されている物は絶対にインストールしてはいけません。特に本来であれば有料で配信されているゲームアプリなどが、公式ストア以外で配布される事はなく、それは極めて高い確率で正規品に擬態した悪質なアプリケーションです。見かけた時は誘惑に負けず、バナー広告やURLをタップせず静かにタブを閉じましょう。
4つめの対策としては、アプリの定期的な更新です。大企業が制作して配信する人気アプリにも、配信した後から脆弱性が発見される事が多々あります。iOSでは現実問題としてそのリスクは低いですが、他の基本ソフトウェアではアプリケーションの脆弱性が悪用されてハッキングされてしまった事案が存在しますので、本体にアプリのアップデート通知が来た時は直ちに作業しておきたいところです。
5つめの対策ですが、フリーWi-Fiを利用する際は必ずサービスの提供者を毎回きちんと確認しましょう。近頃では数多くの施設や店舗が独自のフリーWi-Fiを提供しています。その大半が安全安心な接続先であり、きちんと提供者が分かる接続先であれば今まで通り利用してOKです。対して提供者が不明な無料スポット、身に覚えのないWi-Fiには原則的に接続してはいけません。ハッカーが無料で使えるスポットを罠のように設置し、そこに接続してきたユーザーに対してサイバー犯罪を仕掛ける、このような事案が現実に頻発しているためです。
6つめの意識したい点ですが、本体には必ずパスワードを設定しておき第三者が万が一触った時でも中身が見られないようにしておきましょう。推測されやすい誕生日や部屋番号、生年月日は避けるべきです。パスワードは推測し難い文字列にすべきであり、出来れば生体認証でロックをかけておけば、よりベストです。
7つめの対策は本体自体の更新を怠らない事です。iOSは定期的にアップデートがなされており、脆弱性やバグの修正が実施されています。更新には時間が掛かりますが、セキュリティ対策には必要な事なので積極的に取り組みたいところです。
8つめの対策はiPhoneを紛失や盗難から守る事です。物理的に本体を盗まれてしまったら個人情報や内部のデータが危険にさらされます。旅行する際なども紛失に注意し、車やホテルには放置しないように意識しましょう。
そして最後の9つの注意点ですが、通販サイト等のIDとパスワードは正しく管理すべきです。紙のメモに記録して自宅の机などに貼り付けている方々も実は多いようですが、万が一悪者に見られてしまったら、自分のカードや会員情報が不正に利用される恐れがありますので目立つ場所にメモを置くのはやめましょう。