世界初!512GBのiPhone7が誕生!iPhoneの容量拡大の方法をご紹介
- 2021.07.11
- 2021.08.07
みなさま御存知の通り、今までのiPhone7最大容量は256GBのフラッシュメモリである。
では、512GB容量のiPhone7とはどういうことだろう?
実はiPhoneの容量を拡大する方法は以前から公開している。
iPhoneSE 第2世代の容量拡大やデュアルSIM化の記事はこちら
目次
iPhone6が発売された時期
iPhoneの容量を拡大する動きで業界は盛り上がっていた。
このような容量拡大のニーズを喚起させるのは理由がある。
ティム・クックが最初に16GBの容量は十分であるだろうと考えていた。
ユーザー達も16GBの容量があれば、十分に使えるだろうと思っていた。
しかし、実際の状況は、時代の変化に伴い16GBの容量では足りなくなっている。
システムの容量が占める率は大きく、ユーザー達が実際に使えるメモリ容量は10GB前後なのだ。
平均的にアプリは約100MB、ゲームは約500MBあるのでそれ以外に音楽、写真や映像などの容量は全くないとも言える。
このような時代の変化があるため、容量拡大はニーズがあるものとなった。
iPhone容量拡大の原理
本来のフラッシュメモリチップを取り外して、データ読み書き専用の機械を使いメモリチップ内のシリアル番号、国別、色、WIFI/BTアドレスなどの本体の基本情報を読みこむ。
その後大容量のクイックメモリチップに書き込み、大容量のチップをマザーボードの所に溶接して戻す。
iPhoneのシステムを変えた後アクティベート処理したら容量拡大は完成だ。
続いて筆者が512GBのiPhoneを一台拡大してみよう。
テスト&分解
メンテナンス作業手順では、容量を拡張する前に本体の全ての機能をテストし、マザーボードの状態も検査する。
修理歴があったり、水没による故障や、フレーム曲がりがあるものは容量を拡大する端末には適さない。
このような手順に従えればリスクを最低限度に収めることができる。
粘着剤&チップを取り外す
検査を行った後、マザーボードを基盤メンテナンス専用の台に固定させる。
ヒートガンを利用しフラッシュメモリチップを予熱し工具を使ってフラッシュメモリチップ周辺の粘着剤を溶かす。
ヒートガンでハンダ溶融の温度まで加熱し、道具を使ってチップを取り外す。
加熱した時に注意が必要なのは常に安定しないヒートガンの温度や風速、室温、加熱時間などがあるためスタッフの技術や経験が試される。
基盤のデータを読み、書き直しをする
取り外したチップを処理した後、データ読み書き専用の機械を使ってフラッシュメモリチップ内のシリアル番号、国別、色、WIFI/BTアドレス等13種類の重要な基盤データを読み取る。
これらのデータは暗号化されチップに集約されたもので、唯一である。
これらのデータはアクティベートや通常使用の必須条件でもある。
データを読み取った後、データをあらかじめ用意した512GBのフラッシュメモリチップに書き込む。
ソフトウェアIOS10の場合、WIFI/Bluetoothのアドレスが正しく書き込まれていないとき、「iPhoneを探す」、「ApplyPay」等の機能に問題を引き起こす可能性がある。
ソフトウェアIOS11の場合、このようなデータが正しく書き込まれていないときiPhoneをアクティベートできなくなる。
沢山のユーザーは容量を拡張した後、ISO11アップデートを行うと、アクティベートできなくなっている。
それはデータの書き込みが正しくないことが原因だと考えられている。
解決方法は再度、基盤のデータを正しく書き込むことである。
ハンダ付け&溶接処理
512GBのチップデータを書き込んだら、ハンダ付けの処理する。
フラッシュメモリチップはBGAバッケージ技術やボール型行列のバッケージ技術を利用している。
具体的な操作は、チップをハンダボール網の下方に設置し、パッドの足の部分に合わせながらハンダを塗る。網の穴を通してハンダは全部チップの足の部分に付着されている。ハンダ溶融の温度になったらハンダは溶ける。冷却しハンダがボールの形になるまで待つ。
続いてマザーボードパッドを処理する。
密閉処理技術を使用しているため、チップを取り外した後もマザーボードパッドに残りの粘着剤とハンダが残っている。
まずはハンダクリーニング装置を使って残ったハンダをクリーニングする。
そして工具とヒートガンを組み合わせて使い、マザーボードに残された粘着剤を取り外す。
完全にクリーニング処理されたパッドは綺麗で滑らかである。
512GBのフラッシュメモリを溶接する
512GBのフラッシュメモリチップをマザーボードに溶接して戻す。
まず、マザーボードの上にハンダを溶かしながら付けていく。
クイックメモリチップ足の部分をマザーボードパッドに取り付け、
ヒートガンで加熱する。ハンダが溶けた後、冷却したら溶接は完成である。
最新OSの書込みと機能のテスト
溶接されたチップはそのままでは使用できない。
なぜなら、OSが書き込まれていないためである。
iTunesに接続し最新のOSを書き込みアクティベートを完成させる必要がある。
iPhoneが正常に使用できるように、容量拡大されたiPhoneの全ての機能をチェックする。
専用アプリを利用し容量拡大されたiPhoneのデータを確認する。
専用アプリはiPhoneのデータを読み取りiPhoneの細かいデータを確認できる。
表示されたデータからわかるように、容量が512GBに変更された以外、基本情報は前の状態と同じである。
防水シールによる密閉&組み立て
これではまだ容量が拡大されたiPhoneは完成していない。
高い技術をもつAppleのサードパーティーメンテナンス&プロバイダーとして、容量拡大後の動作の安定性を保つため、フラッシュメモリチップをもう一度シールで密閉する。
組み立ての際、もう一つ注意すべき点がある。
液体や埃の侵入を防ぐために、iPhone6s以降の機種(iPhone7やiPhone8等)は全てパネルと本体の間にスクリーンシールを使用し密閉処理している。
このスクリーンシールは一度剥がしてしまうと再利用ができないため
分解した時点で使えなくなってしまう。
iPhoneの動作の安定性を保つために、新しいスクリーンシールを使いパネルと本体を密閉する。
もし正常に動作すれば、これは世界初、容量512GBのiPhone7誕生である!
iPhoneの容量拡大についてまとめ
簡単に言えば、容量拡大は元のフラッシュメモリチップを取り外した後、データ読み書き専用の機械を使ってフラッシュメモリチップ内のシリアル番号等の本体の基本情報を新たな大容量フラッシュメモリチップに書き込む。
続いて大容量のフラッシュメモリチップをマザーボードに溶接し戻し、OSの基本情報を書き込みアクティベートしたら普通に使えるようになる。
フラッシュメモリの容量拡大はiPhoneやiPad等IOSデバイスに向いている。
メンテナンススタッフの技術が高いなら、容量拡大したとしても内部のハードウェアに影響を与えないはずである。
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出所:GeekBar.cc
翻訳者:Amemoba メディア運営チーム