iPhoneXS Max勝手に再起動するのは何故?修理方法や修理手順も公開!
- 2021.07.17
- 2021.08.05
本日は東京都八王子のY様からiPhoneXS Maxの勝手に再起動の修理依頼がありました。どうやら他の修理屋さんで修理してもらいましたが、症状が改善されなかったそうで、友人様のご紹介で来店頂いたそうです。
今回の修理作業以外の修理内容は こちら からご確認頂けます。
修理の工程はビデオでも纏めております。ぜひご覧下さい。
では早速ですが、電源を投入し、症状を特定します。
電源を投入後に、数秒しか立たないうちに、液晶パネルが暗くなり、その後に再起動されます。
まず、設定→プライバシー→解析及び改善の順に選択し、中にあるPanic-Fullのデータを見て見ましょう。この解析や改善のデータが入っています。PanicStringの中のWatchdag timeoutを見れば原因が分かります。電池かライトニング接続部分の故障によって、iPhoneXS Maxが勝手に再起動してしまうのです。
続いて、設定→バッテリー→バッテリーの状態の順に確認しますと、バッテリー状態のところのバッテリー最大容量がサービスと表示されており、どうやらバッテリーが故障してしまっているそうです。
続いて、コントロールセンターのバッテリー表示の部分を確認しますと、残量が低く、バッテリーの残量のパーセンテージも表示されません。充電しても反応がありません。
電流計で測って見たところ、0.5アンペア前後で数値が動いています。以上の手順でこのiPhoneXS Maxの故障の原因は電池関連の部分の故障が原因であることが特定できます。
症状を特定後に、修理していきます。
電源を切って、本体の星ネジを取り出していきます。
吸盤で液晶パネルを開ける。本体内部はあまり綺麗な状態ではありません。この端末は以前修理されたことがあることが分かります。
液晶配線カバーを取り出し、液晶パネルを取り外します。
液晶パネルを取り外してから、周りの部分も取外し、ロジックボードを取り出します。顕微鏡で見て見ましょう。確かにロジックボードには修理された跡が見られます。
症状を特定し交換修理作業を行います。
まず見えて来るのはバッテリーソケットに軽微な変形が見られます。
バッテリーの接点はそれぞれプラス、マイナスとバッテリーのデータにつながっています。
回路計で測って見ます。二極の数値に異常が見られなくて、正常な数値です。しかしI2Cの接点の部分に触ってみると緩くなっていることが分かります。バッテリーソケットの変形から考えると、接触がうまくできず、充電や電源管理のデータがうまく転送できなくなり、iPhoneXS Maxの再起動につながってしまったのです。
バッテリーソケットに原因があると分かり、バッテリーソケットの修理交換作業を行います。フラックスを塗って、ヒートガンで加熱します。ただし、ここの部分の作業はほかのパールに影響がないようになるべく短時間で加熱する必要があります。ヒートガンで加熱後に直接バッテリーソケットを取外します。バッテリーソケット取外してから、ハンダパッドに残ったハンダも綺麗に処理します。
新しいバッテリーソケットを用意します。今回は優しく取り除かなければなりません。ヒートガンで少し加熱し、ピンセットでバッテリーソケットの片側を少し持ち上げるとバッテリーソケットが綺麗に取り外せます。続いて新しいバッテリーソケットを綺麗にロジックボードに戻します。
バッテリーソケットの交換作業終了後に、すべてのパーツを戻し、動作確認を行います。修理前のコントロールセンターのバッテリーの表示ではバッテリー残量の数値が表示されませんでした。交換修理後に問題なくバッテリー残量の数値が表示されています。バッテリーの状態の部分にもバッテリーの数値が正常に表示され、これで今回の修理作業が無事に完了し、修理が完了しました。
iPhoneXS Maxの再起動の修理料金や作業時間は?
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