iPhoneの画面が突然真っ暗?ブラックアウト の原因と対処法
- 2021.07.22
- 2021.08.05
iPhoneでは使用中にまだバッテリーの残量が低下しつつも十分あるにも関わらず、突然電源が落ちるブラックアウトが稀に発生することがあります。
バッテリーが原因でブラックアウトの対処法
バッテリーの劣化や他のパーツの故障が原因である場合には早めに修理に出すのがおすすめですが、その前にいくつかの原因の切り分けをしたいところです。
iPhoneの一部には出荷時に欠陥がありブラックアウトが発生することがありますが、この場合は無償交換プログラムによってバッテリー交換をしてもらうことが可能です。
対象となる製造年月日やシリアルナンバーなどが指定されており、Apple公式サポートの専用ページからシリアルナンバーを入力して送信すれば対象のデバイスか否かを確認したり申し込みを行うことができます。
高温やiOSが原因でブラックアウトの対処法
もうひとつはiOSやハードウェアの運用の問題で、バグや故障だけではなくマネージメントによるものもあります。
正常であるにも関わらずブラックアウトが発生する最も多い原因は熱によるもので、安全装置が働いたケースがあります。
iPhoneに内蔵されているチップセットには安全性を確保するための温度の上限が設定されており、もしも上限に達することがあれば動作クロック周波数を下げることで温度を下げようとするサーマルスロットルリングが発生し、限界を超えると通常は「iPhoneを使用するには本体温度が下がるまでお待ちください」というメッセージが表示されて動作を停止します。
しかし、あまりにも温度上昇が急激だった場合には、電源を落としてブラックアウトになることがあります。
この状況が考えられるのが、夏場に涼しい部屋から炎天下の屋外に出たケースや自動車のダッシュボードに置いて高温の環境に晒された場合をはじめ、長時間の充電を行った直後は本体が熱くなっていることがあります。
iPhoneの仕様では動作保証温度は0度から35度とされており、この範囲外となる場合には十分な注意が必要です。
対策としてはケースなどで覆って熱がこもりやすくなるのを防いだり、エアコンの冷気を当てて涼しい環境で利用するしかありません。
保冷剤などを使用して急激な冷却を行うと内部に結露が溜まってショートを起こすなど深刻な故障となってしまう可能性もあるため、自然な冷却をするのがおすすめです。
もうひとつはiOSの問題で、前述のハードウェアによる熱からの保護に至る前にソフトウェアで制御を行っていますが、これが利用目的によっては足枷となってしまうこともあります。
iOS11.3以降ではバッテリーや電力消費のマネージメントが大幅に改善され、消費電力の低下に成功している一方で新たに追加されたパフォーマンス管理機能が大きな影響を及ぼしています。
パフォーマンス管理機能ではバッテリーの最大瞬時供給電力が常時モニタリングされており、もしもブラックアウトが発生した場合にはピークパフォーマンス管理が自動的に有効になり、最大パフォーマンスをコントロールして電力消費を抑えてくれます。
ただし、これによって3Dゲームや高画質動画を閲覧する際のパフォーマンスが低下することがあるため、手動でピークパフォーマンス管理をオフにすることが可能です。
一度ピークパフォーマンス管理をオフにすればユーザー側で設定することは不可能で、再びブラックアウトが生じた際に自動でオンになるのが唯一の有効にする方法です。
まとめ
iPhoneに搭載されているリチウムイオンバッテリーは概ね500サイクルで設計されており、1回の完全放電とフル充電で1サイクルを消費し1年半から2年程度で最大出力が80%程度の性能に低下し、やがて寿命を迎えます。
ホーム画面の設定を開き、バッテリーをタップしてから画面中央にある「バッテリーの状態」をタップすると、最大容量の欄に新品の場合は100%と表示され使い続けることで数字が減少しますが、この数字が購入後1年以内に80%を下回った場合は故障の可能性があります。
すぐ下のピークパフォーマンス性能では、通常は「標準のピークパフォーマンスに対応しています」と表示され、パフォーマンス管理が適用された場合にはその旨が表示され確認できます。
また、「バッテリー状態を判定できません」「バッテリー交換をすると最大のパフォーマンスを取り戻すことができます」、または画面上に「バッテリーが使用されていることが確認できません」と表示された場合にはバッテリーの故障や著しい劣化をしている可能性が極めて高い状態です。
さらにブラックアウトが頻繁に発生するようであればこの後は悪化の一途を辿るばかりのため、必要に応じて全く電源が入らなくなる前にバックアップを作成しておくなどの対策を行ってから、早めにApple公式サポートなどに相談するのがおすすめです。
このようにブラックアウトが発生した場合には修理や交換以外に手段が無い場合や、運用方法によって十分対処できる場合があり、それぞれの症状に応じて的確な判断をしたいところです。
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